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音楽新時代!? ラウドネス基準 [【ラウドネス基準】]

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気が付けば

AppleやYouTubeでも

ラウドネス・ノーマライゼーションが行われているようです。
 
この機能は簡単に言いますと
曲を自動で聞きやすい音量に揃える機能
大きい音は小さく、小さい音は大きくする機能です。
 
では何をもって大きい音、小さい音を判断しているかというと
 
ラウドネスというものでです。
 
はたまた「ラウドネス」とは何か?
 



 
ラウドネス


厳密に言うと異なるのですが「音圧」です。
 
CD等のデジタルの楽曲はほぼ全て、音量は同じ0dbです。

でも曲によって明らかに大きく聞こえたり、その逆もありますよね。

それが音圧の違いなのです。
 

デジタルは0dbが音量の最高値です。
これを越えると音が歪みます。
この「歪」は嫌な「歪」なのでプロは基本絶対0dbを越えないようにします。
  

ですので、デジタルには0dbの天井があるのです。

この天井までの間に音を詰め込めば詰め込むほど、音圧があがり大きく聞こえるのです。
 

それでは話を「ラウドネス」にお戻しますと
 
このラウドネスは2006年頃より広がり始めたようです。
放送業界では既にラウドネスの基準値も設定されており、国際基準は-24LKFSとのこと。

LKFSはラウドネスの単位です。
他にもLUFS等の単位もありますがどちらもほぼ同じらしいです。
 
そういえばTVでCMになって音が急に大きくなるなどが減った気がしますよね。
  

ではこのラウドネスでどのような調整がかかっているかをお話しします。


先ずはYoutube
 
Youtubeのノーマライゼーション基準値は-13LKFSという数値です。

この数値は大きい程(0に近い程)音圧があるということになります。

一般のCDは最近のものだとおおよそ-4.5LKFS~-12LKFS程

ですので仮にそのままYoutubeにUPすると自動で音量が下げられます。
-4.5LKFSの曲だと-8.5もの差があります。


すると、どのようなことが起きるかといいますと

曲のレンジが狭くなり、抑揚がなく聞こえてしまいます。

抑揚はあり過ぎても聞きにくくなりますので適度に揃えるのは良いのです。
しかし、元々マスタリングで音圧を上げる為に抑揚は既に抑えられています。
ですので更に抑え付けると平坦で奥行きのないように聞こえてしまいます。


Youtubeの基準は-13LKFSですが、Appleはなんと-16.5LUFSです。

原曲崩壊のレベルかもしれないです。


今はまだ音楽業界にはさほど広がっていないように思えますが
将来的にはレンジを活かした音源作りが基本になるかもしれません。
そうなると、音圧戦争は収束へと向かうことになるでしょう。

ではもう音圧を上げるのは無駄なことなのか?というと、そうでもないのです。

先ず直ぐに音圧戦争が収束するわけではないのと
ラウドネス・ノーマライゼーションを導入がそれほど進んでないので
今現在はまだ音圧が大きい方がやはりインパクトが強かったりします。

あと、音圧は曲全体を上げることも出来るのですが
MIXで各チャンネルごとで音圧を調整することも出来ます。
パートによっては抑揚をなくし音圧を上げた方が良いものもあります。
ですので今後も音圧を上げるというスキルは無駄にはならないと思います。

ただ今後、音圧の上げ方については少なからず変化が出るものと思います。
今回は取り急ぎ書かせて頂きました。
また今度もう少し掘り下げて書けたらと思います。


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