マイクの指向性 [レコーディング]
画像:http://education.lenardaudio.com/
まず指向性とは、どの方向の音を拾うことができるかの特性を表すものです。
マイクには、よく使われるもので、大きく分け4種類の指向性があります。
図は、どの方向の音をどれ位拾うかを表したものです。
単一指向性 (カーディオイド)
マイク正面の音を拾う特性です。
ハンドマイクは殆んどカーディオイドです。
よく見るマイクの中では1番多い指向性です。
マイクにより、同じカーディオイドでも正面で拾う範囲が異なります。
範囲が狭くなると、名称も異なります。
狭く成る程にスーパーカーディオイド、ハイパーカーディオイド、ウルトラカーディオイドとなっていきます。
狭くなるほど、狙った範囲の音を拾えて、ノイズが少なくすみます。
反面、範囲から外れると音を拾わないので
ボーカルのハンドマイク等は、あまり狭すぎない方がいいかもしれません。
ショットガン
カーディオイドの中に含まれる指向性なのですが
正面の反対側、後ろの音も比較的拾う物が多い為分けさせて頂きました。
尚、図はハイパーカーディオイドです。
ショットガンは基本もう少し後ろに範囲があったりもします。
ハイパーカーディオイド、ウルトラカーディオイドもやや後ろの音を拾うものが多いです。
よくTVで見る細長いマイクがこの指向性だったりします。
正面と後ろ側でも拾うのですが、それぞれ拾い方が異なります。
ですので、後ろ側から拾うと、まるで後ろから音が出ているような臨場感を出すことができます。
双指向性 (ツインディレクション)
こちらは、前と後ろ両側同じ範囲で拾うマイクです。
主に対談用に使われます。
ラジオで向かい合った人の間に置かれているマイクがこれだったりします。
音楽ではアコースティツクピアノのレコーディングに用いられることがあるようです。
無指向性 (ノンディレクション)
全方向、360℃全ての音を拾います。
コンサート会場等で客席含め全体の音を拾うマイク
スタジオレコーディングで部屋の空気感(部屋鳴り)を録る為のアンビエンスマイクとして使われます。
全方向を拾うので、ノイズも入りますが、臨場感があり定位があるレコーディングが可能です。
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マイクのパッケージ、製品説明の部分に指向性が書いてます。
ご購入の際は指向性を確認すると、より用途にあったものが選べると思います。
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