mix~バックグラウンド・ヴォーカル(コーラス)編 [【MIX】楽器別の基礎知識]
バックグラウンド・ヴォーカル(コーラス)
今回はコーラスのmixに関してお話しします。
コーラスにはソプラノとアルトの組合せ、テノールとバスの組合せ。
歌詞でハモるのかどうかなどの複数のパターンが考えられます。
最初にお話するのはメインヴォーカルに2パート重ねる時の定位(パンニング)についてです。
この定位、mixにおいては非常に重要です。
定位も様々なパターンがあるのですが、その中から2つ程例をあげます。
尚、コーラスはモノラルで2トラックずつ用意します。
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<パターン1>
メインヴォーカル:センター
上パート:R100、L100
下パート:R80、L80
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<パターン2>
メインヴォーカル:センター
上パート:L100、R80
下パート:L80、R100
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パターン1は基本的な振り方だと思います。
低音は左右に広がり過ぎると、人は違和感を感じてしまうので基本センター寄りの方がイイです。
ですので上パートの方が外側です。
パターン2は左右で両パートを混ぜるようなパンニングです。
左右で少し違った聴こえ方になります。
先ずはこの2パターンを試し、しっくりくる方を選び
必要であれば微調整をするというやり方がイイと思います。
次に、本人がコーラスをし1声増えるパターンでお話しします。
この場合は定位はセンターに重ねて、コーラスを奥から聞こえるようにします。
音を奥にする方法としてはリミッターを使うのが簡単です。
以前紹介のBrickwall Limiterが使い易いとおもいます。
INPUTを上げていき、OUTPUT下げていくと、どんどん音が奥へと移動します。
これで同じセンターでもヴォーカルを邪魔しない定位が出来ます。
尚且つ奥行き感も出せます。
お試ししてみてください。
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